広島の美容皮膚科・美容内科・美容外科・アートメイク YAYOIクリニック | 9:00-18:00(不定休)

ボトックスで食いしばりを改善!効果とメリット・デメリットを徹底解説

監修医師

伊藤 やよいこ医師

プロフィール
広島大学医学部卒業。総合診療内科勤務を経て、美容医療の第一線で活躍している先生方に師事。美容の知見やスキルを習得したのち、2023年YAYOI CLINIC(ヤヨイクリニック)院長に就任。得意施術はボトックスやヒアルロン酸注入、カスタマイズたるみ治療など。丁寧な診察と痛みに配慮したナチュラルな施術がモットー。

ボトックス注射の食いしばり治療についてまとめています。無意識のうちに上下の歯を強くかみしめてしまう食いしばりは、歯やその周りにダメージを及ぼすだけでなく、エラ張りの原因にもなりえます。今回は、食いしばりの原因と治療方法に関して、美容皮膚科ヤヨイクリニックが解説。ボトックス治療のメリット・デメリットもまとめているので、食いしばりにお悩みの方は参考にしてください。

食いしばりの原因と症状とは

「最近顎が疲れやすい」「歯の詰め物が取れやすい」と感じている場合、食いしばりや歯ぎしりが引き金となっているかもしれません。食いしばりとは、睡眠中など無意識のうちに、上下の歯を必要以上に強くかんでしまっている状態を指します。

上下の歯をしっかりとかむ行為そのものは悪いことではありません。しかし、なぜ強くかむ癖がついてしまうのでしょうか。まずは、食いしばりの原因や食いしばりがもたらす症状について確認していきましょう。

■食いしばりの原因

食いしばりの原因は、大きく分けて2種類あります。1つは、ストレスが原因となっているケースです。強いストレスは交感神経を優位に働かせるため、口まわりの筋肉を緊張させて食いしばりが生じてしまいます。とくに、集中して物ごとに取り組んでいるときは要注意です。また、上下の歯をかみ合わせることで生じる脳への刺激は、ストレスを緩和する働きがあるとも考えられています。そのため、日常生活で感じているストレスや不安を解消するために、歯を食いしばってしまうのです。

もう1つの原因が、かみ合わせや歯並びによるもの。均等な力で歯列全体をかみ合わせる正常な歯並びであれば、特定の歯だけに大きな負担がかかることはありません。しかし、部分的に高低差があるとかみ合わせが安定せず、無意識のうちに強くかんでしまうようになるのです。

■食いしばりによる症状

食いしばりは、以下のようなさまざまな悪影響をもたらします。

  • 歯が割れる
  • 歯周病が悪化する
  • 顎関節症になる
  • 肩こり・頭痛を誘発する
  • エラが張って見える

食いしばりによって歯に強い力が加わることで、歯が割れるだけでなく、歯茎や歯を支える組織に炎症を起こす恐れも。さらに、咀嚼をサポートする顎関節にも悪影響をもたらし、肩こりや頭痛まで誘発するリスクも考えられます。

また、食いしばりや歯ぎしりは、顎の筋肉である咬筋(こうきん)を必要以上に発達させるため、エラが張って見える原因にもなります。つまり、エラ張りにお悩みの方は、食いしばりを解消することでフェイスラインを整えられる可能性があるのです。

ボトックス注射による食いしばり治療とは

ボトックスで食いしばりを改善!効果とメリット・デメリットを徹底解説

食いしばりを治す方法は複数ありますが、ボトックス注射もその1つです。ここからは、エラボトックスによる食いしばり治療について詳しく見ていきましょう。

■食いしばりのボトックス治療とは

ボトックス注射とは、ボツリヌス菌が作り出すA型ボツリヌス毒素(ボツリヌストキシン)を用いて、筋肉の緊張を和らげる治療方法です。この筋弛緩作用を用いて、発達しすぎた咬筋(エラ)にボトックスを注射し、食いしばりを改善します。

ボトックス注射というと、美容外科を思い浮かべる方もいるかもしれません。しかし、エラボトックスによる食いしばり治療は、保険適用外となりますが歯医者や美容外科・美容皮膚科でも受けられます。歯医者と美容外科・美容皮膚科のエラボトックス注射の違いは、治療する目的と期待する効果です。歯科医院でボトックス注射を受ける場合、かみ合わせなど口腔内の機能改善が主な目的です。一方で、美容外科など美容クリニックで施す場合は食いしばりの治療だけでなく、フェイスラインの改善効果も発揮されます。そのため、食いしばり以外にエラ張りにも悩んでいる方には、美容クリニックでの治療が向いているでしょう。

■食いしばりのボトックス治療の流れ

ボトックスで食いしばりを改善!効果とメリット・デメリットを徹底解説

広島にある美容皮膚科ヤヨイクリニックでも、エラボトックスを提供しています。ヤヨイクリニックの場合、以下のような流れで治療を進めます。

  • メイクを落とした状態でカウンセリング
  • 咬筋の状態を確認する
  • 咬筋にボトックスを注入
  • 施術後14日前後で再診
  • 必要に応じて追加注入

エラボトックスの治療にかかる時間は10分ほど。注入の際にはごく細い針を使用したり、薬剤の配合を工夫したりして、痛みに配慮しながら治療を進めますが、希望に応じて麻酔クリームも使用できます。

■ボトックス治療の効果持続期間

食いしばり治療で注入したボトックスは、体内で分解・排出されるため永続的に効果が続くわけではありません。効果の持続期間は、注入するボトックスの種類や個人差によって異なりますが、エラボトックスをした場合は3~6ヶ月ほどが目安です。ヤヨイクリニックでは、3~4ヶ月後に2回目の治療をご提案しています。

ボトックス注射で食いしばりを治療するメリット・デメリット

このように、ボトックス注射で食いしばりの治療ができますが、メリットだけでなく当然デメリットも少なからずあります。「食いしばりを治すためにボトックスをして失敗した」と後悔しないように、メリット・デメリットを知って、治療を検討しましょう。

■ボトックス注射で食いしばりを治療するメリット

ボトックス注射による食いしばり治療のメリットは、以下のとおりです。

  • 即効性がある
  • ダウンタイムや副作用が少ない
  • 治療時間が短く体への負担が少ない
  • やり直しができる
  • エラ張り改善など美容的効果も期待できる

ボトックス注射は施術後2~3日ほどで、すぐに効果が実感できる治療です。また、施術時間も短くダウンタイムや副作用も少ないため、手軽に行えるのもメリットの1つ。エラ張りの解消だけでなく小顔効果も期待できる美容的な側面もメリットといえるでしょう。

■ボトックス注射で食いしばりを治療するデメリット

一方で、ボトックス注射で食いしばり治療するデメリットは、以下のような点が挙げられます。

  • 定期的に治療が必要
  • 妊娠中・授乳中は治療不可
  • 副作用のリスクはゼロではない
  • かむ力に違和感が出る場合も

ボトックス注射は、胎児や乳児への安全性が確認できていないため、妊娠中や授乳中の女性は治療が受けられません。また、ダウンタイムが少ない治療ではありますが、治療後に施術した部位の腫れなど副作用が起こるケースも。ボトックスによって咬筋が緩み、口まわりに違和感が生じるケースもあるでしょう。

ボトックス注射以外の食いしばりの治療方法

食いしばりの治療方法は、ボトックス注射以外にも考えられます。ここからは、ボトックス注射以外の食いしばりの治し方をチェックしていきましょう。

■マウスピースによる治療

マウスピースを装着することで歯にかかるダメージを緩和する治療方法があります。スプリント療法とも呼ばれ、睡眠中の対策として用いられます。マウスピースは市販されているものもありますが、歯並びを悪化させるリスクがあるため、歯科医院で自身の歯列に合ったものを作成してもらう必要があります。

■マッサージによる緩和

食いしばりを緩和させる方法として、咬筋や側頭筋のマッサージも考えられます。かみしめたときに膨らむ耳の下辺りの筋肉からこめかみまでをほぐします。親指を顎の下に添え、他の指を使って円を描くようにゴリゴリとマッサージ。体が温まっている入浴中や入浴後に実施するのがおすすめです。

■日常生活で意識的にコントロール

食いしばりを日常生活で意識的にコントロールできるよう、練習することも可能です。例えば、意識的にリラックスできる時間を作ったり、運動や趣味でストレスを解消したりするなど、ストレスを取り除く方法もあるでしょう。また、食いしばりを意識して、気づいたときには力を抜くということも大切です。

■おわりに

ボトックスは食いしばりを改善する治療方法の1つです。比較的手軽に受けられ、エラ張りの解消など美容的な効果も期待できるメリットがありますが、定期的に治療が必要になるなどデメリットもあります。自分に合った食いしばりの治療方法を検討するためにも、ボトックス注射の体験談やクリニックの症例をチェックしてみると良いでしょう。ボトックス注射について正しい知識を身につけ、自分に合った食いしばりの治療方法を検討してください。

広島の美容皮膚科・美容内科・美容外科・アートメイク ヤヨイクリニック(YAYOI CLINIC)では、お肌、お身体、お顔のお悩み別に治療法をご紹介しています。
皆さまにより良い選択肢をご提案できますよう一人ひとりのお肌の状態を見極め、治療期間やご予算、ダウンタイムの許容範囲などご希望に合わせた治療方針を立案していく考えです。
お悩みのある方は、まずはカウンセリングにお越しください。

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【治療の内容】 ボツリヌストキシン製剤注入
【治療期間および回数】3~4ヶ月ごとに1回
【費用】
・1単位 ¥649~¥869(+施術料 ¥22,000)※使用する製剤・単位数によって個人差があります。
【リスク・副作用等】頭痛、注射部位の痛み・腫れ、筋肉の部分的な脱力、赤み、あざ、無感覚、内出血など
【未承認医療機器・未承認医薬品等を用いた治療について】
・本治療には国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、当クリニックの医師の判断のもと、個人輸入手続きを行ったものです。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認された薬剤を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-ボトックスビスタ®は「65歳未満の成人における眉間又は目尻の表情ジワ」で国内薬事承認
-NABOTAは米国FDA承認を取得
・重大なリスク・副作用などが明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

 

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