ボトックスの効果が見込める部位は多く、中でもエラや顎、おでこへの効果が気になる方は多いよう。それぞれの部位に施術した場合にどれほど効果が続くか、また料金はどのくらいかかるのか不安に思われている方に向けて、今回は、エラ・顎・おでこへのボトックス施術をピックアップしました。各疑問に対する回答もまとめたので、顔へのボトックスに興味関心がある方は参考にしてください。
ボトックスとは?
ボトックスの効果を確認する前に、まずはボトックスの基本情報を見ていきましょう。
ボトックス注射とは?
ボトックスとは、ボトックス注射を指します。ボツリヌス菌の作り出すA型ボツリヌス毒素を注入して筋肉の緊張を和らげ、シワを改善する治療です。注入されるボツリヌストキシン製剤はアメリカ・アラガン社の「ボトックスビスタ®」、韓国・デウン製薬の「NABOTA(ナボタ)」など、複数の種類があります。クリニックにより取り扱いが異なるので、事前に確認しましょう。
ボトックス注射ができる部位は?
ボトックス注射ができる部位は、おでこ(額)・眉間・目尻・バニーライン(鼻の横ジワ)、エラ、顎、首など。顔の部位が多く、ボトックス注射によってシワやたるみの改善を目指せます。
一方、首・肩・二の腕・ふくらはぎなどもボトックス注射が可能。肩こりや脇汗などの改善、二の腕やふくらはぎの部分痩せ効果が見込めます。
ボトックス注射の費用相場は?
ボトックス注射の費用は、注入量で変わります。広い部位に注入する場合は費用が増加する傾向にあると考えておくと良いでしょう。また、施術する医師や使用するボツリヌストキシン製剤の種類によっても料金は変動します。経験豊富な医師が担当する場合、費用が高く設定されているクリニックも。注入単位ごとに料金が決められていたり、単位がカスタマイズできたりするクリニックもあります。
費用は、今回紹介するエラボトックスだと3,000~100,000円と大きな幅が存在するのです。顎の場合は範囲が狭いため4,000~30,000円と、エラボトックスに比べるとやや値段が抑えられる印象。おでこボトックスの料金は4,000〜50,000円で、注入単位で幅があるようです。
エラボトックスの効果は?
こちらでは、ボトックス注射をエラに打つ場合の効果を見ていきましょう。
エラボトックスで期待できる効果
エラボトックスで期待できる効果には、エラ張りの改善・歯ぎしりや食いしばりの改善・小顔効果などが挙げられます。咬筋(こうきん)にボトックス注射をすると、筋肉が緩み収縮が落ち着くのです。これが小顔につながったり、張っていたエラが丸みをおびてエラ張りが目立たなくなったりするのです。筋肉の縮小は歯ぎしりや食いしばりも緩和してくれます。
エラボトックスの効果はいつから?どれくらい効果は持つ?
エラボトックス効果が出るまでおよそ2~3週間ほど。一回だけで真価が発揮されますが即効性はないため、1週間は変化が見られないと考えておきましょう。エラボトックスの効果持続期間は3ヶ月~半年ほどといわれています。状態を維持したい場合は半年に1度くらい
のペースで再注入するのがベター。ただし、エラボトックスを短期間に打ち続けると抗体ができ、効果が得られにくくなってしまいます。
エラボトックスの副作用やデメリットは?
エラボトックスの注入後は、一時的に噛みにくくなったり、頭痛が起こったりする場合があります。また、必要以上に注入したり部位を誤ったりすると不自然な表情や顔の動きに支障が出ることがあるのです。逆に、注入しすぎると咬筋が痩せてしまい、頬がこけて老けて見えることもあるため、注入量の設定は慎重にしなければなりません。エラボトックスで後悔しないよう、経験のある医師やクリニックに頼むようにしましょう。なお、骨格によるエラ張りにはボトックスは効果がないため、骨切りなどを検討してください。
顎のボトックスの効果は?
続いて、顎のボトックスの効果を見ていきます。
顎のボトックスで期待できる効果
顎のボトックスで期待できる効果には、顎のシワ・顎関節症・エラ張りの改善が挙げられます。顎のシワは、いわゆる梅干しジワ。下唇の下部から顎先にあるオトガイ筋という筋肉の緊張が原因で引き起こされ、ボトックスで筋収縮を緩めるとシワの改善が見込めます。顎のボトックスは噛むときに使う咬筋の緊張も緩和するため、顎関節症の症状が改善するケースもあります。しかし、顎のボトックスが必ずしも顎関節症に効果的とはいえないため、顎のボトックス前のカウンセリングで相談するほうが良いでしょう。また、顎のボトックスは顎の筋肉に作用するため、エラ張りに悩んでいる方はフェイスラインの改善が見込めます。
顎のボトックス効果はいつから?どれくらい効果は持つ?
顎のボトックスは数日経ってから変化が出現し、2週間ごろに安定します。ボトックス効果は個人差があるためいつまで持続するか明確にはされていませんが、3ヶ月~半年といわれています。ボトックスの効果をキープしたい場合は定期的な注入が必要です。ただし、短いスパンでボトックスを打つと抗体ができて効果を感じにくくなったり副作用が出やすくなったりします。施術頻度はクリニックによく相談してください。
顎のボトックスの副作用やデメリットは?
顎にボトックスを注入した後は、腫れや痛み、赤み、頭痛や内出血が起こる場合があります。人によっては、噛みにくさを覚えることも。いずれも数日~数週間で治る一時的な症状で、様子を見ておいて問題ありません。ただし症状が長引く、状態が好転しないといったときは施術を受けたクリニックに相談しましょう。また、打つ場所を誤ると、表情のこわばりが出てしまいます。顎は注入量が比較的多い場所なので、失敗しないよう注入単位は医師と慎重に決めてください。
おでこのボトックスの効果は?
おでこのボトックスの効果も見てみましょう。
おでこのボトックスで期待できる効果
おでこのボトックスで期待できる効果には、表情のクセによるシワの改善が挙げられます。おでこは紫外線や乾燥のダメージを受けやすく、肌の弾力が失われてシワができやすい部位。目を細める・見開く、眉毛を上げるなど、おでこの筋肉を習慣的に大きく動かすことで表情ジワはより刻まれてしまうのです。おでこにボトックスを注入すると表情筋の過度な動きを抑えられるため、次第に表情ジワが改善されていきます。
おでこのボトックス効果はいつから?どれくらい効果は持つ?
ボトックス効果はいつからと断言できませんが、おでこの場合は数日~1週間程度で威力が発揮される方が多いようです。ボトックスの効果がピークを迎えるのは注入から1~2ヶ月経過した後。状態をキープできるのは3ヶ月~半年ほどと考えておきましょう。再びシワが気になってきたら、医師に相談して再度ボトックスを打つか検討してください。
おでこのボトックスの副作用やデメリットは?
おでこにボトックスを注入した後は、腫れや内出血が起こることがあります。大抵の場合、2週間程度で治るため様子を見ておきましょう。注入量や部位を誤ると、目や眉に違和感が出たり動かしにくさが出現したりすることも。おでこの筋肉は目を開けるのを助ける働きがあるため、効きすぎで目が小さくなる・まぶたが重くなるといった方もいます。おでこボトックスで後悔がないよう、おでこは前髪で見えにくいし……などと過信せず、失敗がないよう施術内容を決めてください。
おわりに
ボトックスは注入できる部位が多く、また効果も幅広いのが特徴です。今回ご紹介したエラボトックス・顎のボトックス・おでこのボトックスだけでも期待できる効果が多数ありました。ボトックスはダウンタイムが少なく施術も短時間で終わるため手軽な美容医療ではありますが、副作用やリスクなどはゼロではありません。部位や注入量を誤って後悔がないよう、事前のカウンセリングはしっかりと受けてから施術を進めてください。
広島の美容皮膚科・美容内科・美容外科・アートメイク YAYOI CLINIC(ヤヨイクリニック)では、お肌、お身体、お顔のお悩み別に治療法をご紹介しています。
皆さまにより良い選択肢をご提案できますよう一人ひとりのお肌の状態を見極め、治療期間やご予算、ダウンタイムの許容範囲などご希望に合わせた治療方針を立案していく考えです。
お悩みのある方は、まずはカウンセリングにお越しください。
【治療の内容】 ボツリヌストキシン製剤注入
【当院採用薬剤】
・ボトックスビスタ®(A型ボツリヌス毒素)
・NABOTA(A型ボツリヌストキシン)
【治療期間および回数】3~4ヶ月ごとに1回
【費用】
・ボトックスビスタ®(A型ボツリヌス毒素)
-全顔 1単位 ¥869(+施術料 ¥22,000)※使用する単位数には個人差があります。
・NABOTA(A型ボツリヌストキシン)
-全顔:1単位 ¥649(+施術料 ¥22,000)※使用する単位数には個人差があります。
-エラ:¥29,800~¥32,800
-マイクロボトックス(顔):¥34,800
-両脇:¥39,800
-ボトックスリフト:¥34,800
-ボトックスリフト+首:¥39,800
-肩:¥34,800~¥54,800
-両ふくらはぎ:¥39,800~¥49,800
【リスク・副作用等】頭痛、注射部位の痛み・腫れ、筋肉の部分的な脱力、赤み、あざ、無感覚、内出血など
【未承認医薬品等であることについて】
・ボトックスの治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、当クリニックの医師の判断のもと、個人輸入手続きを行ったものです。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認された薬剤を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-ボトックスビスタ®は「65歳未満の成人における眉間又は目尻の表情ジワ」で国内薬事承認
-NABOTAは米国FDA承認を取得
・重大なリスク・副作用などが明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。