シミ取りレーザー後の経過について詳しく解説します。顔などのシミを改善してくれるシミ取りレーザー治療には、さまざまな種類があります。今回は治療ごとのダウンタイムと、通常の経過についてまとめました。重要なアフターケアの方法もご説明していますので、ブログや知恵袋を見てシミ取りレーザーが気になっている方、治療後の症状で悩んでいる方は参考にしてください。
シミ取りレーザー後の経過|まずはダウンタイムについて知ろう
ダウンタイムとは、施術後に起こる赤み・痛み・かゆみ・腫れ・かさぶたなどの症状が回復するまでの期間を指します。一般的なシミ取りレーザー治療は、IPL(フォトフェイシャル)・Qスイッチルビーレーザー・QスイッチYAGレーザー(レーザートーニング)・ピコレーザーなど。ダウンタイム期間はそれぞれ異なり、治療によってはほとんど症状が出ないものもあります。まずは、ダウンタイムが何日くらいなのか目安を見ていきましょう。
施術名 | ダウンタイム期間 |
IPL(フォトフェイシャル) | ほぼなし |
Qスイッチルビーレーザー | 1 |
QスイッチYAGレーザー(レーザートーニング) | ほぼなし |
ピコレーザー | ピコトーニング:ほぼなし
ピコフラクショナル:数日 ピコスポット:数日~2週間 |
施術内容にもよりますが、長いものでは肌の状態が戻るのに1~2週間程度かかることがあります。
シミ取りレーザー後の通常の経過は?
ここからは、ダウンタイムが比較的長く続くシミ取りレーザー治療の経過をご説明します。いつからどのような症状が見られるのか、また、いつまでその症状が続くのかチェックしていきましょう。施術後の方は、経過が順調なのかご自身の症状と照らし合わせながら確認してください。
【シミ取りレーザー】照射直後~3日経過後
シミ取りレーザー治療後は、一時的に赤みや腫れが生じます。これらは正常な経過で、治療当日のうちに治まることがほとんどです。治療から3日経つとかさぶたができてかゆみを感じることがありますが、かくと色素沈着を起こす可能性があるため、極力触らないようにしましょう。かゆみの原因は、主に乾燥です。気になる場合は保湿や冷却などの方法があるので、医師に相談しましょう。
【シミ取りレーザー】1~2週間経過後
レーザー照射後1~2週間は、かさぶたがついたまま過ごします。10~14日程度でかさぶたが自然に剥がれると、新しいピンク色の皮膚が見えるようになります。この時期になると、シミがあまり目立たなくなるため、治療効果を実感できる方も多いでしょう。
【シミ取りレーザー】1ヶ月経過後
シミ取りレーザー治療を受けて2週間~1ヶ月ほど経ってから、患部に色素沈着が生じるケースもあります。これは照射のダメージによって起こる炎症後色素沈着というもので、もとのシミとは別ものです。炎症後色素沈着の色は、治療後1ヶ月辺りにピークを迎えます。「失敗したのでは」と不安に思うかもしれませんが、その後は自然に薄くなっていくため少し経過を見ましょう。
【シミ取りレーザー】3~6ヶ月経過後
レーザー照射後3~6ヶ月経つと、炎症後色素沈着が落ち着いてきてシミがほとんど目立たなくなります。ただし、照射部位に肝斑が潜んでいるケースでは、シミが薄くならないことも。万が一肝斑が潜んでいた場合は、内服療法をメインにほかの治療を再検討する必要があります。
シミ取りレーザー後の経過にも影響する?ケアのポイント
シミ取りレーザー後に重要となる、アフターケアのコツをご紹介します。シミ取りレーザーの経過にも影響しますので、どのような点に気をつければ良いのかチェックしておきましょう。
指示どおりに軟膏を塗る
シミ取りレーザー後は、炎症を抑えるため、冷却したりリンデロンなどのステロイドを外用したりすることがほとんどです。湿潤環境を保つことが大切なので、炎症が続く間は処方されたワセリンやステロイド軟膏でケアしましょう。
湿潤環境を保つには、保護テープ(ハイドロコロイド)の貼付も有用な方法です。そのため、治療後に保護テープを貼付されることも少なくありません。保護テープは、湿潤環境を保つほかに、患部を外的刺激から守る効果もあります。なお、保護テープは、洗顔や入浴の際も基本的に貼りっぱなしで問題ありません。
日焼け対策をしっかりと行う
日焼けは、色素沈着を引き起こすため避けましょう。せっかく治療して薄くなったシミも、日焼けしてしまうと目立つようになることがあります。治療の効果をしっかり得たい場合は、念入りな日焼け対策が重要となるのです。
メイクは肌の状態が戻ってからがおすすめ
治療当日からメイクが可能です。しかし、メイクするときの刺激でシミが濃くなることがあるため、できれば肌の状態が戻ってからにしましょう。前述したように、Qスイッチルビーレーザーでは1~2週間程度、ピコスポットでは数日~2週間程度のダウンタイムがあります。シミ取りレーザー後のメイクを避けるなら、この期間を見越して施術する日を決めましょう。
洗顔・シャワーの際はこすらないように優しく
洗顔やシャワーも、メイクと同様に治療当日から可能です。ただし、照射した部位は刺激を受けやすくなっているため、こすらないように優しく洗い流しましょう。また、シミ取りレーザー後のデリケートな肌には、保湿も重要です。洗顔後は、刺激に配慮されたローションなどで念入りに保湿しましょう。
仕事は普段どおりでOK
「治療後は仕事を休んだほうが良いの?」と疑問に思う方もいるでしょう。シミ取りレーザー治療後はかさぶたができますが、基本的に普段どおりに仕事をしてかまいません。
ただし、紫外線を多く浴びる外仕事の方は、いつも以上にしっかりと日焼け対策をしましょう。また、講演など人前で話す仕事をしていてマスクを使いにくい場合は、かさぶたが乾燥していればコンシーラーを塗る隠し方もあります。しかし基本的には、大切な日とダウンタイムが重ならないように、治療するタイミングを考えましょう。
飲み薬や塗り薬を併用する方法も
飲み薬などを併用して、シミや炎症後色素沈着、潜んでいた肝斑を薄くする方法もあります。ビタミンC・ビタミンE・トラネキサム酸の飲み薬のほか、ハイドロキノン・トレチノインなどの塗り薬がよく用いられます。
シミ取り治療では、この内服療法がとても大切です。YAYOI CLINICでは、プレメディケーションという形で、内服療法(ビタミンC・ビタミンE・トラネキサム酸)をシミ取りの最低1ヶ月前から開始していただいています。プレメディケーションにより、炎症後色素沈着の可能性を減らせるとされています。なお、理想的な内服療法の開始時期は、シミ取りレーザーの3ヶ月前です。
これは順調?シミ取りレーザーの経過
※画像はイメージです
シミ取りレーザー治療後に「経過が順調なのか」「シミが消えないけど大丈夫か」と気になる方もいるでしょう。治療を受けた方が不安になりやすい2つのケースをご紹介します。
かさぶたにならないまま色が濃くなった
レーザーを照射したのにも関わらず、かさぶたにならないまま色が濃くなるケースもあります。この場合は、半年までの間にゆっくり薄くなっていくため、それほど心配する必要はありません。早く色を薄くしたいときは、ご紹介した飲み薬や塗り薬を継続的に使用すると良いでしょう。
かさぶたが剥がれたあと黒いままになっている
かさぶたが自然に剥がれたあと、通常であればピンク色の新たな皮膚が出てきます。しかし、まれに黒っぽい色の皮膚が出てくることも。これは、かさぶたを無理に剥がしたり、炎症後の色素沈着を起こしたりしたときに見られる症状です。この場合は、飲み薬や塗り薬などのアフターケアについて、医師と相談しましょう。
おわりに
シミ取りレーザー後の経過は、治療内容により異なります。しかしどの施術を受けた場合も、アフターケアは重要です。とにかくこすらないこと、日焼けを避けることを意識し、飲み薬や塗り薬の併用も検討しましょう。ご自身の症状を、インターネット上にある症例画像と比較して不安になることもあるかもしれません。しかし、かさぶたにならないケースなどもあるため、不安に思ったらまずは医師に相談してみると良いでしょう。
広島の美容皮膚科・美容内科・美容外科・アートメイク YAYOI CLINIC(ヤヨイクリニック)では、お肌、お体、お顔のお悩み別に治療法をご紹介しています。
皆さまにより良い選択肢をご提案できますよう一人ひとりのお肌の状態を見極め、治療期間やご予算、ダウンタイムの許容範囲などご希望に合わせた治療方針を立案していく考えです。
お悩みのある方は、まずはカウンセリングにお越しください。
【治療の内容】IPL(フォトフェイシャル)
【当院採用機器】セレックV
【治療期間および回数】2~4週間おき、計3~10回程度
【費用】全顔1回 ¥21,780
【リスク・副作用等】痛み、皮膚の損傷、色素沈着、傷跡、過度の浮腫、紅斑、紫斑など
【使用機器について】
・セレックVの治療には、国内未承認医薬品または医療機器を用いた施術が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、当クリニックの医師の判断のもと、Jeisy Medical Incより個人輸入手続きを行ったものです。
個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参照ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報。以下の認証を取得しています。
CE(2018.10)MFDS(2017.8)
・重大なリスク・副作用などが明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
【治療の内容】Qスイッチルビーレーザー
【当院採用機器】Qスイッチルビーレーザー
【治療期間および回数】通常1回
【費用】シミ取り1ショット ¥1,500 施術料 ¥10,000、シミ取り放題 ¥98,000
【リスク・副作用等】赤み、痛み、点状出血、色素沈着
【使用機器について】
・Qスイッチルビーレーザーの治療には、国内未承認医薬品または医療機器を用いた施術が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、当クリニックの医師の判断のもと、Jeisy Medical Incより個人輸入手続きを行ったものです。
・個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参照ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
機械器具(31) 医療用焼灼器 高度管理医療機器 ルビーレーザー(36189000)
特定保守管理医療機器 設置管理医療機器 ザ・ルビー Z1 Nexus
・同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品はありません。
・医療機器承認番号:30200BZX00022000
・重大なリスク・副作用などが明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
【治療の内容】 QスイッチNd:YAGレーザー(レーザートーニング)
【当院採用機器】トライビームプレミアム
【治療期間および回数】週1回、計5~6回程度
【費用】1回 ¥21,780
【リスク・副作用等】赤み、炎症後色素沈着、瘢痕形成、色素脱失など
【使用機器について】
・トライビームプレミアムの治療には、国内未承認医薬品または医療機器を用いた施術が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、当クリニックの医師の判断のもと、Jeisy Medical Incより個人輸入手続きを行ったものです。
・個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参照ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品はありません。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
【治療の内容】ピコレーザー
【治療期間および回数】
・ピコトーニング:2週間〜1ヶ月おき、計5〜10回程度
・ピコフラクショナル:1ヶ月おき、計3〜10回程度
・ピコスポット:1回〜3回程度
【費用目安】
・ピコトーニング:1回 ¥5,000〜 ¥20,000程度
・ピコフラクショナル:1回 ¥15,000〜 ¥80,000程度
・ピコスポット:1回 ¥5,000〜 ¥30,000程度
【リスク・副作用等】赤み、腫れ、色素沈着など
※当院ではこちらの施術の取り扱いはございません。