クリニックでハイフを受けるときの選び方を解説します。皮膚表面を傷つけることなく、たるみ改善などが望めるハイフ。年齢を重ねて肌の悩みを感じ始めたときに、選択肢の1つにあがるのがハイフ治療です。今回は、クリニック選びのポイントのほかに、ハイフのメカニズムや効果なども詳しくまとめました。肌の変化で悩む方は、ぜひチェックしてください。
クリニックの切らないたるみ治療「HIFU(ハイフ)」
ハイフは「High Intensity Focused Ultrasound」の略称で、高密度焦点式超音波を意味します。ハイフで用いられるのが、高密度の超音波です。この超音波により、皮膚の表面を傷つけることなく、皮下組織に熱エネルギーを与え、内側から引き締めるのです。メスを使わない治療のため、ダウンタイムはほぼないといえます。ハイフのメカニズムや効果を詳しく見ていきましょう。
クリニックのハイフのメカニズム
皮膚は、外側から表皮・真皮・皮下脂肪で成り立っています。そして皮下脂肪のさらに奥にあるのが、コラーゲンで形成されているSMAS筋膜です。SMAS筋膜は肌の土台ともいわれるため、年を重ねて緩むと皮膚を支えきれなくなり顔がたるみます。
ハイフは、熱エネルギーをSMAS筋膜まで加え、収縮させて引き締める効果があります。また、熱エネルギーによるダメージを修復する過程で、肌に欠かせないコラーゲン・エラスチンなどの産生を促進できることも特徴です。
クリニックのハイフで期待できる効果
クリニックのハイフは、多くの効果が期待できます。4つの主な効果をまとめました。
・リフトアップ効果|ほうれい線・フェイスラインのたるみが改善される
期待できる効果の1つ目が、ほうれい線・フェイスラインのたるみ改善です。これは、SMAS筋膜の収縮によるもの。以前は外科手術が必要だったリフトアップも、ハイフの登場により切らずに治療する選択肢が増えました。そのためハイフは、手軽にたるみを改善したい方に選ばれています。
・肌質改善効果|肌が引き締まり弾力がアップする
ハイフ治療ではSMAS筋膜を形成するコラーゲン繊維を収縮させて、肌を引き締めます。さらに、ダメージの修復過程でコラーゲン・エラスチンの産生が促されるため、肌の弾力アップも叶います。つまり、ハイフには肌質改善効果があるといえるでしょう。
・シワ改善効果|肌のハリ・弾力が生まれる
クリニックのハイフは、シワ改善効果も望めます。これは、熱エネルギーを加えることで、コラーゲン・エラスチンの産生が促進されるためです。コラーゲン・エラスチンの量が増えると、肌のハリ・弾力がアップします。その結果、小ジワなどの肌悩みを解消する効果が期待できるのです。
・ダイエット効果|脂肪細胞を破壊できる
ハイフには部分やせ、つまりダイエットの効果も。脂肪細胞が熱エネルギーにより破壊され、体外に排出されるためです。主に、二の腕・腰周り・ヒップライン・太ももなどの痩せにくいパーツを引き締めたいときに、ハイフが選ばれています。即効性はないですが、1~3ヶ月ほどかけて徐々に効果を実感できるでしょう。
クリニックのハイフのメリット・デメリット
クリニックのハイフは、熱エネルギーでSMAS筋膜にアプローチする治療のため、肌へのダメージが小さくダウンタイムもほとんどありません。また、施術時間が短いこともメリットです。機械の種類や照射範囲などにもよりますが、およそ30~45分で完了します。
一方、人によっては、赤み・腫れ・むくみなどの副作用が出ることがあります。これらの症状は、数日で落ち着くため過度に心配する必要はありません。
ハイフを受けるクリニック選びのポイント
医療ハイフを受けるためのクリニックを選ぶ際は、機器の種類、料金、実績や口コミ、雰囲気に着目しましょう。ここからは、それぞれのポイントを詳しくご紹介していきます。
【クリニックの選び方1】肌の悩みに合ったハイフ機器があるか
ハイフは、使用する機器の種類により得られる効果が異なります。そのため、肌の悩みに合った機種を扱うクリニックを選びましょう。主な機器とその特徴を、以下の表にまとめました。
機器名 | 特徴 |
ウルトラセルQプラス | ・たるみ改善やフェイスラインの引き上げに向いている
・ほかの機器より施術時間が短い |
ウルトラセルQプラスリニア | ・顔周りのたるみ改善など皮下脂肪を減らす目的で用いられることが多い
・脂肪減少に対して長期的な効果が期待できる |
ウルトラフォーマー3 | ・カートリッジが7種類あり、脂肪が薄い層にも厚い層にも使える
・肌質改善のほか目元のシワも対応可能 |
ソノクイーン | ・施術時の痛みが少なく費用も安い
・目元のシワなど細やかな部位にも向いている |
ウルセラ | ・パワーが強く肌の深層まで照射できる
・フェイスリフトやたるみ・シワ改善に効果を発揮 |
第3世代タイタン | ・顔のシワ改善や二重顎の解消などが可能
・施術時間が比較的短くコストパフォーマンスも良い |
まずは、どの部位のどんな悩みを改善したいのかをはっきりさせてから、表を参考にクリニックを探しましょう。最初から悩みに合った機器を導入しているところを選べば、深刻化する前に治療につなげられます。
YAYOI CLINICでは、従来のハイフとは異なるスーパーハイフを行っています。既存の施術との違いは、線状に照射できること。点状に照射する従来のハイフと比べて、組織により広く熱を与えられます。また、照射密度が高く、よりしっかりとした効果が期待できることも、スーパーハイフの特徴です。
【クリニックの選び方2】料金的に無理なくハイフを受けられそうか
施術料金も、クリニック選びの大切なポイントです。ハイフの料金は、クリニックにより1回2~60万円程度と幅があります。また、同じ全顔プランでも、目元や顎下が施術範囲外となるケースもあるため確認が必要です。ほかに注意したいのが、診察代や薬剤の処方代が含まれているかということ。含まれていない場合は、施術料とは別にこれらの料金がかかることを見込んでおきましょう。
【クリニックの選び方3】ハイフの症例実績や口コミはどうか
クリニックのホームページ・SNSなどで公開されているハイフの症例実績も、必ずチェックしましょう。自分と似た症例を見つければ、仕上がりがイメージしやすくなります。口コミも参考にしながら、質の高いハイフ治療を提供するクリニックを選びましょう。
【クリニックの選び方4】雰囲気が自分に合うか
クリニックの雰囲気が自分に合うかどうかも、注目したいポイントです。落ち着いて治療が受けられそうか、カウンセリングで確認してみましょう。また、カウンセリングでは、医師との相性もチェックしてください。時間を取って悩みを親身に聞いてくれる、リスクまで誠実に説明してくれる場合は、信頼できる医師である可能性が高いでしょう。
クリニックで医療ハイフを受けたあとの注意点
最後に、ハイフを受けたあとの注意点をご紹介します。セルフケアやその後の治療計画にお役立てください。
保湿&日焼け対策をしっかり行う
施術後は、熱エネルギーの影響により肌の水分量が減少します。一時的なものですが、肌が乾燥しやすくダメージを受けやすい状態となっています。そのため、ハイフを受けたあとは、化粧水と乳液でしっかりと保湿をしてください。
また、ハイフ後に日焼けをするのはやめたほうが良いでしょう。肌が刺激を受けやすい状態で紫外線を浴びてしまうと、炎症・色素沈着が起こりやすくなります。術後1ヶ月程度は外出時に日焼け止めを塗り、十分に対策しましょう。
クリニックで定期的にハイフ治療を受ける
ハイフの効果は半年ほど持続するといわれていますが、個人差があります。肌の状態をキープしたい方には、3~6ヶ月ごとの治療をおすすめします。
おわりに
クリニックのハイフの効果や、選び方のポイントをご紹介しました。美容医療を提供するクリニックが多くあると、どこで治療を受けるべきか迷ってしまうかもしれません。そんなときは、治療を受ける目的に合った機器があるか、継続できる料金設定か、医師との相性はどうかなどをチェックしてみてください。信頼できるクリニックを見つけて、肌の悩みを解決しましょう。
広島の美容皮膚科・美容内科・美容外科・アートメイク YAYOI CLINIC(ヤヨイクリニック)では、お肌、お身体、お顔のお悩み別に治療法をご紹介しています。
皆さまにより良い選択肢をご提案できますよう一人ひとりのお肌の状態を見極め、治療期間やご予算、ダウンタイムの許容範囲などご希望に合わせた治療方針を立案していく考えです。
お悩みのある方は、まずはカウンセリングにお越しください。
【治療の内容】医療用HIFU(高密度焦点式超音波)
【当院採用機器】スーパーハイフ
【治療期間および回数】治療後6ヶ月以降から再照射可能
【費用】全顔1回:¥69,800、全顔+顎下1回:¥76,780
【リスク・副作用等】痛み、赤み、熱傷、腫れ、浮腫みなど
【使用機器について】
・スーパーハイフの治療には、国内未承認医薬品または医療機器を用いた施術が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、当クリニックの医師の判断のもと購入手続きを行ったものです。
・同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品はありません。
・重大なリスク・副作用などが明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
【治療の内容】医療用HIFU(高密度焦点式超音波)
【機器の種類】
・ウルセラ
・ウルトラセルQプラス
・ダブロゴールド
・ウルトラフォーマー3
・ウルトラフォーマーMPT
・ソノクイーン
・第3世代タイタン
【治療期間および回数】
・ウルセラ:治療後1年~1年半以降から再照射可能
・ウルトラセルQプラス:治療後半年~1年以降から再照射可能
・ダブロゴールド:治療後3ヶ月~半年以降から再照射可能
・ウルトラフォーマー3:治療後3ヶ月~半年以降から再照射可能
・ウルトラフォーマーMPT:治療後半年~1年以降から再照射可能
・ソノクイーン:治療後3ヶ月~半年以降から再照射可能
・第3世代タイタン:治療後3ヶ月~半年以降から再照射可能
【費用目安】1回 ¥4,0000~¥160,000程度
【リスク・副作用等】痛み、赤み、熱傷、腫れ、浮腫みなど
※当院ではこちらの施術の取り扱いはございません。