ふくらはぎボトックスとは、筋肉が発達したふくらはぎにボツリヌストキシン製剤を注入すること。自然でほっそりとした足を目指したい方からよく選ばれている美容施術です。しかし、一部ではふくらはぎボトックスで「歩けなくなる」「細くならないことがある」といった噂がささやかれることも。こちらの記事ではふくらはぎボトックスの効果と併せて、施術のデメリットや失敗のリスクなど噂の真相に迫ります。
ふくらはぎボトックスとは
ボトックスは、ふくらはぎの筋肉太りに効果が期待できる治療です。
ふくらはぎが太くなる原因
そもそもふくらはぎが太くなるのは、大きく4つの原因があります。
・脂肪
脂肪が蓄積すると、全身だけでなくふくらはぎも太くなります。脂肪が蓄積するのは、食事からのエネルギーを日常生活で消費しきれないため。ふくらはぎの脂肪太りを解消するには、食生活や運動習慣の見直しが必要です。
・筋肉
ふくらはぎは比較的筋肉がつきやすい部位です。運動する習慣がなくても、姿勢や歩き方の癖、選ぶ靴によってはふくらはぎに強い負荷がかかります。結果として筋肉が発達し、引き締まっているにもかかわらず太く見えることがあります。
・むくみ
むくみも足を太く見せる要因です。むくみとは、体内に水分が過剰に溜まってしまった状態のこと。むくみは塩分の摂りすぎやホルモンバランス、長時間同じ姿勢でいることによって引き起こされます。むくみを解消するには、塩分の排出を促すカリウムを積極的に摂取する、意識してふくらはぎを動かすなどが有効です。
・骨のズレ
骨のズレが原因でふくらはぎが太く見えることもあります。ふくらはぎは、体の重さを強く受ける部位です。姿勢や歩き方の癖で重心が外側にかかり続ければ、骨がズレてふくらはぎの上のほうが横に広がったように太く見える傾向にあります。
ボトックス注射でふくらはぎが痩せる理由
ボトックス注射で用いるボツリヌストキシン製剤は、筋肉の動きを鈍らせる作用を持ちます。つまり、筋肉の過剰な発達でふくらはぎが太く見えている場合は、ボトックスの注入で痩身効果が見込めるということ。ふくらはぎの筋肉を一時的に退縮させ、ボリュームを減少させることでほっそりとした足に導きます。
ふくらはぎボトックスが向いているのは?
ふくらはぎボトックスは、以下のような方に向いています。
・ししゃも足の方
ししゃも足とは、筋肉が過剰に発達したふくらはぎを表現する言葉。まるで卵を抱えたししゃものお腹のように膨らんで見えることから、このように呼ばれています。ふくらはぎの大部分は筋肉で構成されており、ししゃも足はトレーニングやマッサージなどで解消しにくい問題です。筋肉の動きを抑制するボツリヌストキシン製剤は、このような過剰に発達した筋肉に高い効果を発揮します。
・ふくらはぎが筋肉質の方
体質によっては、ふくらはぎに筋肉がつきやすい方がいます。こういったタイプの方は、足痩せのための運動がさらに筋肉を発達させる原因に。何もしなくても筋肉の形が際立って見えてしまう方は、ししゃも足と同様にボトックス注射が有効です。
・ふくらはぎの太さがアンバランスな方
ふくらはぎには腓腹筋とヒラメ筋という筋肉が存在します。2つの筋肉を正しく使えているケースでは両足の太さの違いは気になりませんが、姿勢や歩き方に癖がある場合だと筋肉の発達度合いに偏りが生じることも。ボトックス注射は、両足で太さが異なるふくらはぎにも効果を発揮します。
ふくらはぎボトックスで後悔しないために、デメリットや噂の真相をチェック
ふくらはぎボトックスには、一部でネガティブな印象につながる噂がささやかれています。正しくふくらはぎボトックスの施術を検討できるよう、ここでは施術のデメリットや噂の真相について確認しておきましょう。
ふくらはぎボトックス後は歩けない?
ふくらはぎボトックスの施術を受けても、日常生活で支障をきたすことは基本的にありません。たしかにボツリヌストキシン製剤には筋肉の動きを抑制する作用があるため、慣れるまではふくらはぎに違和感を覚える方もいるでしょう。しかし、歩行に影響するような治療ではなく「施術後に歩けなくなる」というのはただの噂に過ぎません。
ふくらはぎボトックスを受けても細くならない?
ふくらはぎボトックスは、過剰に発達した筋肉の退縮に効果を発揮する施術です。そのため、脂肪やむくみ、骨のズレなどが原因でふくらはぎが太く見える場合は、施術を受けても思ったような効果を見込めないことがあります。
また、ボツリヌストキシン製剤の注入量が不足している場合も、細くならないことがあるでしょう。ふくらはぎの腓腹筋やヒラメ筋は非常に大きな筋肉です。筋肉にしっかりとアプローチするには、個人に合わせた適正量を注入する必要があります。
ふくらはぎボトックスで後遺症が出ることがある?
ふくらはぎボトックス後に現れるのは、後遺症ではなく副作用です。よく見られる副作用は、腫れや赤み、内出血など。また、稀ではありますが、使用する薬剤によっては炎症やアレルギー反応が生じることもあります。
施術に伴う副作用やリスクをゼロにすることはできません。しかし、できるだけ安全性を高めるには、厚生労働省から承認されているアラガン・ジャパン社のボトックスビスタ®など、クリニックがどのような薬剤を使用するのかについても知っておくことが大切です。
ふくらはぎボトックスの効果は永久に続かない?
ふくらはぎボトックスの効果は一時的で、永久には続きません。通常3~6ヶ月程度で筋肉の活動が元に戻るため、効果を持続させるには将来的に施術を繰り返す必要があります。また、ふくらはぎボトックスは、医師の技術力に仕上がりが左右されやすい施術です。ふくらはぎボトックスで後悔しないためには、適正量と注入部位を正確に見極められるような医師のもとで施術を受けることをおすすめします。
ふくらはぎボトックスと併せて検討したい施術は?
最後に、ふくらはぎボトックスと併せて検討したい施術についてご紹介します。
太ももボトックス
太ももボトックスは、過剰に発達した筋肉にボツリヌストキシン製剤を注入し、すっきりとした太ももへと導く施術のこと。太ももは、ダイエットやマッサージなど自分の努力だけで細くするのが難しい部位です。太ももボトックスは上半身に比べて下半身ががっしりとしている方や、ズボンのサイズが太ももだけ合わない方などが向いています。
二の腕ボトックス
二の腕ボトックスは、筋肉が原因で太く見える二の腕の痩身に有効な施術です。二の腕ボトックスを受けると、肩や腕周りがすっきりと華奢に見え、女性らしい印象を与える効果が期待できます。ただし、二の腕が脂肪で太い場合は、ボトックス注射では高い効果が見込めません。筋肉量よりも脂肪量が多い二の腕には、ボトックス注射よりも脂肪溶解注射が適していることがあります。
脂肪溶解注射
脂肪溶解注射は、脂肪を溶解、排出する薬剤を用いて痩身を目指す施術のこと。脂肪細胞そのものを減らす効果が期待でき、リバウンドしにくいのが特徴です。ただし、脂肪溶解注射は太ももやお腹などの広範囲な脂肪ではなく、フェイスラインや顎下、頬や鼻の周辺など、狭い範囲の脂肪に適しています。施術を希望する部位や理想とする体型によっては適応とならないことがあるため、信頼できる医師に相談しながら治療を進めることが大切です。
おわりに
美容施術には副作用・リスクがつきものですが、ふくやはぎボトックスのように「歩けなくなる」「細くならない」のような誤った噂には注意が必要です。施術後に後悔しないためには、正しい知識を身につける必要があります。信頼できる医師に相談しながら自分に合った治療を選択し、美容医療の力を借りてぜひ理想の自分を実現してください。
広島の美容皮膚科・美容内科・美容外科・アートメイク YAYOI CLINIC(ヤヨイクリニック)では、お肌、お身体、お顔のお悩み別に治療法をご紹介しています。
皆さまにより良い選択肢をご提案できますよう一人ひとりのお肌の状態を見極め、治療期間やご予算、ダウンタイムの許容範囲などご希望に合わせた治療方針を立案していく考えです。
お悩みのある方は、まずはカウンセリングにお越しください。
【治療の内容】 ボツリヌストキシン製剤注入
【当院採用薬剤】
・ボトックスビスタ®(A型ボツリヌス毒素)
・NABOTA(A型ボツリヌストキシン)
【治療期間および回数】3~4ヶ月ごとに1回
【費用】
・ボトックスビスタ®(A型ボツリヌス毒素)
-全顔 1単位 ¥869(+施術料 ¥22,000)※使用する単位数には個人差があります。
・NABOTA(A型ボツリヌストキシン)
-全顔:1単位 ¥649(+施術料 ¥22,000)※使用する単位数には個人差があります。
-エラ:¥29,800~¥32,800
-マイクロボトックス(顔):¥34,800
-両脇:¥39,800
-ボトックスリフト:¥34,800
-ボトックスリフト+首:¥39,800
-肩:¥34,800~¥54,800
-両ふくらはぎ:¥39,800~¥49,800
【リスク・副作用等】頭痛、注射部位の痛み・腫れ、筋肉の部分的な脱力、赤み、あざ、無感覚、内出血など
【未承認医薬品等であることについて】
・ボトックスの治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、当クリニックの医師の判断のもと、個人輸入手続きを行ったものです。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認された薬剤を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-ボトックスビスタ®は「65歳未満の成人における眉間又は目尻の表情ジワ」で国内薬事承認
-NABOTAは米国FDA承認を取得
・重大なリスク・副作用などが明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。