「ボトックス注射したいけれど、副作用が心配」そんな悩みを抱えている方はいませんか?初めてボトックスの施術を受けるときには、効果だけでなく施術後のリスクも気になりますよね。今回は、ボトックス注射の副作用について徹底解説。ボトックス注射で失敗しやすいパターンも併せてご紹介します。これからボトックス注射を受けるかどうか迷っている方はチェックしてみてください。
ボトックス注射とは?
ボトックスとは、ボツリヌス菌から抽出した毒素(ボツリヌストキシン)のことを指します。ボトックス注射は、この「ボツリヌストキシン」を含んだ製剤を皮膚内に注入する美容施術です。ボツリヌストキシンは、体に害のないたんぱく質。神経伝達物質の1つである「アセチルコリン」の分泌を制御することで、筋肉を緩める作用があります。筋肉の働きを緩めることで、表情ジワやガミースマイル、筋肉が影響しているエラ張りなどのお悩みへアプローチ可能です。
ボトックス注射を注入できる箇所は、顔だけに留まりません。肩こりがある方には肩へ、多汗症の方には脇へ施術することで、それぞれのお悩みに対して効果的にアプローチして治療します。
また、片頭痛(偏頭痛)の軽減につながることもあるようですが、現在日本の医療機関でボトックス注射の偏頭痛への保険適用は認められていません。施術時間は5分程度で、ダウンタイムがほぼないところもボトックス注射の大きな特徴です。
ボトックス注射の副作用
「ボトックス注射は体に悪い?」と心配している方もいらっしゃるでしょう。ボトックス注射で起こりうる副作用について詳しく解説します。
施術中の痛み
ボトックス注射の施術では、採血や予防接種などよりも細い針を使用しますが、人によってはチクッっとした痛みが苦手に感じる方もいらっしゃるでしょう。施術時には、痛みを和らげるための麻酔ができるクリニックもあります。痛みに抵抗がある方は、事前に医師へご相談ください。
施術後の痛み・腫れ・内出血
ボトックス注射を行ったあとには、注入箇所の痛みや腫れ、内出血といった症状が起こる可能性があります。このような症状は、血行が良くなることで発症リスクが高まります。施術を受けてから3日間程度は、湯船に浸かる時間の短縮、過度な運動やマッサージ、飲酒を控えるなどの調整を行ってください。
アレルギー反応
ボトックス注射の副作用には、ボツリヌストキシン製剤を注入したことによる赤みや痛み、かゆみなどのアレルギー症状も挙げられます。ボツリヌストキシン製剤によってアレルギー反応が起こることは極めて少ないですが、体質によっては施術後に強いアレルギー反応が現れることも。アレルギー体質の方は、事前に医師へ伝えておきましょう。
頭痛
ボトックス注射の副作用として、まれに頭痛が生じることがあります。これは、製剤によって動かしにくい筋肉と動きやすい筋肉ができ、普段と違う筋肉に負荷がかかるためです。眉間、目尻、エラボトックス注射などの施術後の頭痛やむくみ、だるいといった体調不良は、普段頭痛を感じにくい方のほうが起こりやすい傾向にあります。いつまで続くか不安になる方もいらっしゃいますが、通常、このような症状は数日で治まります。ただし、頭痛とともに吐き気やめまい、発熱の症状が現れた場合には、製剤が体に合わなかった可能性があるため、すぐに施術を受けたクリニックへ相談しましょう。
顔の左右バランスの変化・表情の違和感
ボトックス注射の副作用には、製剤を過度に注入した場合に起こりやすい顔の左右バランスの変化や表情の違和感があります。片方の口角のみ上がりづらい、眉が吊り上がった状態になる(スポックブロー)、製剤が顔全体に広がることで起こる表情喪失といった症状が発生するリスクも頭に入れておかなければなりません。ただ、ボトックス注射の効果は永久に続くものではないため、数週間から数ヶ月ほどで症状は治まります。
咀嚼力の低下
エラ張りや肩こりへのアプローチが目的でボトックス注射を行った場合には、副作用として一時的に咀嚼力が低下する場合があります。これは、あごの筋肉が緩まりすぎるために起こる症状です。食事ができなくなるほどの症状ではないため、ほとんどの方は施術後1週間程度で気にならなくなります。
皮膚のたるみ
ボトックス注射を行うと、副作用として皮膚のたるみが生じる場合もあります。とくに、皮膚の弾力性が低い方や年配の方は注意が必要です。本来、たるみが生じないよう注入量を調整して施術しますが、施術者の技術によっては施術前よりも老けて見えてしまう可能性もあります。
ボトックス注射で失敗しやすいパターン
「エラボトックスや眉間ボトックス、口角ボトックスで後悔・失敗した」このような体験をした方や症例画像の中には、失敗しやすいパターンに含まれているケースもあります。ボトックス注射で失敗しやすいパターンをご紹介しましょう。
無表情のときにあるシワへの施術
ボトックス注射は、筋肉以外が原因で起こっているシワの改善には不向きな施術です。無表情のときにあるシワへのアプローチは、ヒアルロン酸注射をはじめとしたほかの施術を検討しましょう。
骨格によるエラ張りへの施術
咬筋(こうきん)が原因でエラ張りが生じている場合には、ボトックス注射での効果が得られる可能性があります。しかし、もともとの骨格が原因となっているエラ張りに対しては、十分な効果が得られません。ボトックス注射で骨自体を小さくすることはできないからです。
施術を受ける間隔が非適切
ボトックス注射は、適切な間隔を空けていれば打ち続けても問題ありません。しかし、短期間に何度も打つ、1回の注入量が多すぎるといった場合は注意が必要です。ボトックス注射には、打ち続けると抗体ができて効きづらくなるとの説があります。ボトックス注射の副作用を防ぎ、効果を最大限に生かすためにも、施術頻度と注入量は十分に医師と相談して決めましょう。
高齢の方への施術
65歳以上の方は、ボトックス注射の効果が得られにくいだけでなく、副作用のリスクが高くなることが分かっています。高齢の方がボトックス注射を受けられないわけではありませんが、施術を控えることがおすすめです。
ボトックス注射のリスクを回避するためには?
ボトックス注射の副作用の多くは、不適切な施術または術後の過ごし方によって引き起こされます。事前のカウンセリングと施術が適切に行われている限り、副作用が起こる可能性はほとんどありません。カウンセリングの内容をもとに、一人ひとりに適した施術計画を立ててくれる信頼度の高い医師へ施術を依頼しましょう。
おわりに
ボトックス注射の副作用と失敗しやすいパターンについて解説しました。ダウンタイムがほとんどなく副作用が起こりにくいボトックス注射ですが、注入量と施術を受ける頻度、施術後の過ごし方には注意が必要です。カウンセリングの段階で持病や服用薬の有無などを詳しく伝えておく、施術後はできるだけ無理なく安静に過ごすといった対策を行うことで、副作用を防げるでしょう。
広島の美容皮膚科・美容内科・美容外科・アートメイク YAYOI CLINIC(ヤヨイクリニック)では、お肌、お身体、お顔のお悩み別に治療法をご紹介しています。
皆さまにより良い選択肢をご提案できますよう一人ひとりのお肌の状態を見極め、治療期間やご予算、ダウンタイムの許容範囲などご希望に合わせた治療方針を立案していく考えです。
お悩みのある方は、まずはカウンセリングにお越しください。
【治療の内容】 ボツリヌストキシン製剤注入
【当院採用薬剤】
・ボトックスビスタ®(A型ボツリヌス毒素)
・NABOTA(A型ボツリヌストキシン)
【治療期間および回数】3~4ヶ月ごとに1回
【費用】
・ボトックスビスタ®(A型ボツリヌス毒素)
-全顔 1単位 ¥869(+施術料 ¥22,000)※使用する単位数には個人差があります。
・NABOTA(A型ボツリヌストキシン)
-全顔:1単位 ¥649(+施術料 ¥22,000)※使用する単位数には個人差があります。
-エラ:¥29,800~¥32,800
-マイクロボトックス(顔):¥34,800
-両脇:¥39,800
-ボトックスリフト:¥34,800
-ボトックスリフト+首:¥39,800
-肩:¥34,800~¥54,800
-両ふくらはぎ:¥39,800~¥49,800
【リスク・副作用等】頭痛、注射部位の痛み・腫れ、筋肉の部分的な脱力、赤み、あざ、無感覚、内出血など
【未承認医薬品等であることについて】
・ボトックスの治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、当クリニックの医師の判断のもと、個人輸入手続きを行ったものです。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認された薬剤を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-ボトックスビスタ®は「65歳未満の成人における眉間又は目尻の表情ジワ」で国内薬事承認
-NABOTAは米国FDA承認を取得
・重大なリスク・副作用などが明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。