ボトックス注入で眉間のシワを改善したいけれど、失敗が不安な方に向けて、眉間ボトックスの治療効果やリスクをまとめました。また、眉間ボトックスのリスクを抑えるためのポイントも紹介します。
この記事を読めば、眉間ボトックスへの理解が深まり、“ボトックスは体に悪い?”“眉間にボトックスを打ち続けるとどうなるの?“といった不安・疑問が解消されるはずです。
ボトックスを眉間のシワに打つとどんな効果が得られる?
ボトックスを眉間に注射する“眉間ボトックス”のおもな効果は、眉間のシワの改善と予防の2つです。
それぞれの効果について解説します。
眉間のシワの改善
パソコン・スマートフォンを見るときや、考えごとをするとき、つい眉間にシワを寄せてしまう。このような表情のクセを繰り返していくと、眉間に深いシワが刻まれてしまいます。加齢や紫外線ダメージにより、肌のハリが衰えると、眉間のシワはなおさら目立つばかりです。
眉間のシワのおもな原因は “皺眉筋(しゅうびきん)”と “鼻根筋(びこんきん)”という2つの筋肉のこわばりです。ボトックスを眉間の筋肉に注射すると、こわばっていた筋肉がゆるみ、眉間のシワが目立ちにくくなります。
眉間のシワの予防
眉間ボトックスには、眉間のシワの予防効果もあります。深いシワが刻まれる前の20~30代のうちに、あらかじめ眉間にボトックスを注射しておくと、シワが寄りにくくなり、将来のシワを予防できるのです。
ボトックスを眉間に注入すると体に悪い?
ボトックスの主成分は、A型ボツリヌス毒素です。
A型ボツリヌス毒素は、大量摂取すると中毒症状を起こすことがありますが、美容医療で使用する量はごくわずか。人体への影響は極めて少ないとされています。
YAYOI CLINICでは、厚生労働省に承認されたアラガン社の「ボトックスビスタ®」と、米国FDAの承認を取得した「NABOTA(ナボタ)」2種類のボトックスを導入。どちらも安全性が認められています。
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ボトックスを眉間に打ち続けるとどうなる?
長期間にわたり、ボトックスを眉間に繰り返し打ち続けても、人体に問題が起きる可能性は極めて低いと考えられています。
近年は“ボトックス=美容医療”のイメージを持たれがちですが、もともとボトックスは数十年にわたり眼瞼痙攣(がんけんけいれん)の治療などにも用いられてきました。
ただし、ボトックスを長期間打ち続けると、体内にボトックスへの抗体ができてしまい、効果を感じにくくなることがあります。体内にボトックスへの抗体ができるのを防ぐには、適正な使用量・施術間隔を守ることが大切です。
ボトックスを眉間に打ち続けるのをやめるとどうなる?
個人差があるものの、ボトックス注射の効果は3~6ヶ月程度とされています。その後、時間の経過とともにボトックス注射の効果は消失します。
ボトックスを眉間に打ち続けるのをやめたことで、反動が出る心配はありません。
ボトックス注射を打ち続けるのをやめた結果、シワが現れショックを受ける方もいます。しかしそれは、年齢相応のシワが出現したにすぎず、ボトックス注射をやめたことによる悪影響というわけではありません。
眉間ボトックスに失敗すると目が小さくなる?
眉間ボトックスの失敗例として、まれに施術後“目が小さくなってしまった”と感じるケースが挙げられます。
本来ボトックスを注射する皺眉筋は、とても小さな筋肉です。面積が狭いため、少し注射の位置がずれただけでも、すぐそばにある別の筋肉にボトックスが作用してしまいます。
皺眉筋の近くには、眉毛を引き上げる“前頭筋(ぜんとうきん)”や、まぶたを引き上げる“眼瞼挙筋(がんけんきょきん)”などの筋肉があります。
前頭筋や眼瞼挙筋に薬剤が拡散してしまうと、まぶたが重く感じたり、目が開けづらく感じたりして、眉間ボトックスに失敗したと後悔するケースが起こりうるのです。
眉間ボトックスの副作用は時間が経てば改善する
眉間ボトックスの施術後、まぶたが重い、二重幅が狭くなるなどの副作用があった場合、多くの方は“いつまでこの状態が続くのだろう……”と心配してしまうでしょう。
残念ながら一度注入したボトックスを取り出すことはできません。
しかし、ボトックスの効果は3~6ヶ月ほどで自然に薄くなり、次第にもとの状態に戻ります。
眉間ボトックスで副作用を感じた場合は、薬剤の効果が自然に消えるのを待ちましょう。
眉間ボトックスで失敗を防ぐ方法は?
最後に、眉間ボトックスで失敗を防ぐ方法を3つ紹介します。
信頼できるクリニック・医師を選ぶ
眉間ボトックスの施術後、まれに薬剤が効きすぎてしまうと、副作用として表情が不自然になったり、表情が出にくくなったりします。
ボトックス治療は、筋肉のこわばりは弱めつつ本来の働きは残す程度に、薬剤を打つ位置や薬剤の注入量を絶妙にコントロールする必要があります。副作用を防ぐには、注射を打つ医師の技術・経験値が重要です。
眉間ボトックスを行う場合は、実績の確かな信頼できるクリニックを受診しましょう。
眉間ボトックスと額ボトックスの同日施術は避ける
多くのクリニックでは、施術の順番などに留意すれば、ヒアルロン酸注入や脂肪溶解注射、ハイフなど、他の美容医療とボトックス注射の同時施術が可能です。別の施術を同時に受けると、相乗効果を得やすいとされています。また、脇と顔など、複数の箇所へボトックス注射を同時に行うことも可能です。
ただし、眉間ボトックスと額ボトックスの同時施術は避けましょう。眉間と額は距離が近いためボトックスが効きすぎてしまい、まぶたが一重になったように見えたり、眉が極端に吊り上がる“スポック・ブロウ”現象が起きてしまったりするからです。
複数の美容施術を同時に行いたい場合は、担当医に施術同士の相性を確認しましょう。
眉間に注入したボトックスが他の部位に広がるような行動を避ける
眉間ボトックスの施術後は、以下のような行動を避けましょう。
- 施術箇所を揉む
- 化粧をする
- 激しい運動をする
- 長湯する・サウナに入る
- 過度の飲酒
施術箇所を揉んだりこすったりすると、眉間に注入したボトックスが他の部位まで広がる可能性があります。また、ボトックス注射の主成分は熱に弱く、高温にさらされ続けると効果が弱まる可能性があることも覚えておきましょう。
おわりに
ボトックスを眉間に打つ“眉間ボトックス”に興味があっても、失敗談や後悔した話を耳にすると、心が揺れてしまう方もいるでしょう。
副作用のリスクはあるものの、眉間ボトックスは表情の癖が原因のシワに効果的な治療です。今あるシワを改善するほか、将来のシワを予防する効果も期待できます。ご自身の対応次第で、眉間ボトックスの副作用のリスクは抑えられます。
この記事が、眉間ボトックスを受けるか悩まれている方の参考になれば幸いです。
広島の美容皮膚科・美容内科・美容外科・アートメイク YAYOI CLINIC(ヤヨイクリニック)では、お肌、お身体、お顔のお悩み別に治療法をご紹介しています。
皆さまにより良い選択肢をご提案できますよう一人ひとりのお肌の状態を見極め、治療期間やご予算、ダウンタイムの許容範囲などご希望に合わせた治療方針を立案していく考えです。
お悩みのある方は、まずはカウンセリングにお越しください。
【治療の内容】 ボツリヌストキシン製剤注入
【当院採用薬剤】
・ボトックスビスタ®(A型ボツリヌス毒素)
・NABOTA(A型ボツリヌストキシン)
【治療期間および回数】3~4ヶ月ごとに1回
【費用】
・ボトックスビスタ®(A型ボツリヌス毒素)
-全顔 1単位 ¥869(+施術料 ¥22,000)※使用する単位数には個人差があります。
・NABOTA(A型ボツリヌストキシン)
-全顔:1単位 ¥649(+施術料 ¥22,000)※使用する単位数には個人差があります。
-エラ:¥29,800~¥32,800
-マイクロボトックス(顔):¥34,800
-両脇:¥39,800
-ボトックスリフト:¥34,800
-ボトックスリフト+首:¥39,800
-肩:¥34,800~¥54,800
-両ふくらはぎ:¥39,800~¥49,800
【リスク・副作用等】頭痛、注射部位の痛み・腫れ、筋肉の部分的な脱力、赤み、あざ、無感覚、内出血など
【未承認医薬品等であることについて】
・ボトックスの治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、当クリニックの医師の判断のもと、個人輸入手続きを行ったものです。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認された薬剤を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-ボトックスビスタ®は「65歳未満の成人における眉間又は目尻の表情ジワ」で国内薬事承認
-NABOTAは米国FDA承認を取得
・重大なリスク・副作用などが明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。