河野 貴子（こうの きこ）医師
プロフィール
川崎医科大学医学部卒業。中核病院等で約20年間皮膚科医として勤務。長年の経験と実績を生かし、美容皮膚科医の道へ。皮膚をしっかり診て、皮膚のどこで何が起こっているのかを追求してアプローチする診療スタイル。得意施術はカスタマイズ治療とレーザー治療、ボトックス、肌育注射など。プライベートでは2児の母。
広島で赤ら顔のレーザー治療を検討中の方へ、注目度の高い施術の種類や特徴を紹介します。赤ら顔の原因や症状は人によって大きく異なります。間違ったケアでは症状の改善につながらないだけでなく、悪化する可能性も否めません。今回は、顔の赤みが生じる原因や主な症状と併せて、広島で受けられる赤ら顔のレーザー治療を紹介します。日常生活で気をつけたいポイントもまとめたので、赤ら顔でお悩みの方はぜひお役立てください。
赤ら顔の原因と症状
まずは、赤ら顔の原因と具体的な症状について解説します。
■赤ら顔の主な原因
顔が赤みを帯びた状態が続く「赤ら顔」。赤ら顔の原因は大きく2つに分けられます。1つは炎症、もう1つは、毛細血管の拡張によるものです。
炎症による赤ら顔は、乾燥やニキビなど繰り返す間に肌の炎症が慢性化し、毛細血管が新生されることで、症状が落ち着いた後も赤みが残っている状態です。
一方、毛細血管の拡張による赤ら顔は「毛細血管拡張症」と呼ばれる場合もあり、以下にまとめた主な要因によりもたらされます。
- 自律神経の乱れ
- 便秘や胃腸障害
- 内分泌ホルモンによる影響
- ステロイド外用剤などによる皮膚の萎縮
さらに、寒暖差が大きくなったときや、感情の高ぶりにより、赤みが強く出る傾向があります。
■赤ら顔の典型的な症状
炎症や毛細血管の拡張によりもたらされる赤ら顔の症状としては、主に3つのパターンが挙げられます。
- 小鼻や頬を中心に赤みが出る
- 顔全体に赤みが出て火照ったようになる
- 毛穴が赤みを帯びる
加えて、慢性的に顔全体の赤みが続く酒さ（しゅさ）では、赤みだけでなくニキビに似たできものが生じ、肌が敏感になることがあります。
これらの皮膚症状の改善には、適切な肌ケアが欠かせません。症状の悪化を防ぐためにも、まずは医療機関で赤ら顔について相談しましょう。
広島で受けられる赤ら顔のレーザー治療
次に、広島で受けられる赤ら顔のレーザー治療について解説します。レーザー治療の種類や施術時間の目安、注意事項などをチェックしましょう。
■【広島】赤ら顔のレーザー治療の種類と特徴
広島で受けられる、赤ら顔におすすめのレーザー治療を4種類ピックアップしました。それぞれの特徴を見ていきましょう。
| レーザーの名称 | 特徴 | こんな悩みにおすすめ |
| Vビーム | ・血液中のヘモグロビンに反応し、異常をきたした血管を破壊する
・肌表面の赤みに効果的に作用する |
・毛細血管の拡張による赤み
・ニキビ痕の赤み ・血管腫などの赤あざ |
| ロングパルスYAGレーザー | ・ヘモグロビンやメラニン色素に反応し、毛細血管などを破壊する
・波長が長く、コラーゲンの生成を促す |
・赤ら顔や静脈瘤
・ハリ不足 ・ムダ毛 |
| QスイッチNd:YAGレーザー | ・ヘモグロビンやメラニンといった特定の色素を破壊する
・長短2種類の波長を選べ、幅広い色素病変に対応できる |
・ニキビ痕の赤み
・シミやそばかす、肝斑 |
| フラクショナルCO2レーザー | ・炭酸ガスレーザーで皮膚に微細な穴をあけ、新しい皮膚の再生を促す | ・赤ら顔
・肌のたるみ |
上記はいずれも広島で受けられる赤ら顔に有効とされるレーザー治療ですが、種類により特徴が異なります。赤ら顔の改善が見込めるだけでなく、ハリ肌を目指せるものやシミやそばかすにアプローチできるタイプもあるため、肌悩みに合わせて選ぶのも1つの手です。
■レーザー治療の流れと所要時間
レーザー治療の流れや所要時間は、メニューや施術箇所によってさまざまです。ここでは、広島のYAYOI CLINICにおける「QスイッチNd:YAGレーザー」を用いた赤ら顔のレーザー治療を例に、施術の流れをまとめました。
- カウンセリング
- テスト照射
- 施術
- 施術後の確認
カウンセリングでは、お客様の気になる症状や部位のほか、美容医療の治療歴などについて医師が確認します。治療内容や術後の経過といった施術の詳細についてもカウンセリングにて説明するため、不安や疑問点があれば、確認しておきましょう。
その後、施術の前のテスト照射を介して、症状や肌質に合わせたレーザーの適切な設定値を決定します。レーザーの照射時間は、回数や患部の範囲などに左右されるため、5分で済むこともあれば、30分かかる場合もあるでしょう。
施術後は、赤みなどの症状が見られなければ、その場でメイクをして帰宅できます。
■治療前の準備と注意事項
治療前には患部を清潔にしておかなくてはなりません。メイクを施した状態での来院は可能ですが、施術前には、クレンジングと洗顔を要します。
また、低出力でレーザーを照射するトーニングを行う場合、産毛やひげに反応する可能性も否定できません。その場合、照射前に剃毛が必要になることを念頭に置いておきましょう。
さらに、日焼け直後や妊娠中など、レーザー治療が難しい場合があります。加えて、毛細血管拡張のレーザー治療は保険適用の診療になるケースもあるでしょう。治療の可否や料金について事前にクリニックでしっかり確認しておくことが重要です。
赤ら顔におけるレーザー治療の効果と持続性
ここからは、赤ら顔のレーザー治療を受けた際に生じる得る肌の変化や効果について解説します。効果を持続するポイントと併せてチェックしておきましょう。
■治療後の肌の変化
赤ら顔の改善のためにレーザー治療を継続的に行うことで、肌の赤みが目立ちにくくなります。一方、施術の副作用として、紅潮やかさぶた、内出血などが生じる可能性も否定できません。ただし、通常数日～数週間で次第に落ち着きます。症状が強い場合は、医師に相談しましょう。
■効果を実感するまでの期間
赤ら顔のレーザー治療では、症状や部位によって効果を感じられるタイミングが異なります。治療期間は1～3ヶ月に1回のペースで3～5回の施術が目安です。1回目から肌の変化に気づく可能性もありますが、効果を感じるのに半年～1年かかることもあるでしょう。
■治療の持続性と再発予防
赤ら顔をレーザー治療しても、再発の可能性はあります。以下にまとめた、再発予防のために行える対策を日常的に意識することが大切です。
- 紫外線対策を行う
- 保湿ケアを怠らない
- 食事を見直す
紫外線による刺激は、赤ら顔を悪化させる要因になります。季節に関わらず、日焼け止めを日常的に使いましょう。また、肌を保湿することも重要です。保湿の際は、刺激の少ないアイテムを使い、肌をこすらないよう気をつけましょう。
さらに、体を温める香辛料を使った食べ物や、血行を促進するアルコール飲料を控えるなど、食生活を見直すこともポイントです。
■おわりに
広島には、赤ら顔のレーザー治療が受けられるクリニックが充実しています。一言で赤ら顔といっても、症状や原因は人によってさまざまです。症状に適した対処法を自分で判断するのは、簡単ではありません。間違ったケアで症状を悪化させる前に、体質や求める効果も考慮しながら、自分にぴったりの治療法とクリニックを選びましょう。
広島の美容皮膚科・美容内科・美容外科・アートメイク YAYOI CLINIC（ヤヨイクリニック）では、お肌、お身体、お顔のお悩み別に治療法をご紹介しています。
皆さまにより良い選択肢をご提案できますよう一人ひとりのお肌の状態を見極め、治療期間やご予算、ダウンタイムの許容範囲などご希望に合わせた治療方針を立案していく考えです。
お悩みのある方は、まずはカウンセリングにお越しください。
【治療の内容】 QスイッチNd:YAGレーザー（レーザートーニング）
【当院採用機器】トライビームプレミアム
【治療期間および回数】週1回、計5～6回程度
【費用】1回 ¥21,780
【リスク・副作用等】赤み、炎症後色素沈着、瘢痕形成、色素脱失など
【使用機器について】
・トライビームプレミアムの治療には、国内未承認医薬品または医療機器を用いた施術が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、当クリニックの医師の判断のもと、Jeisy Medical Incより個人輸入手続きを行ったものです。
・個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参照ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品はありません。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
