伊藤 やよいこ医師
プロフィール
広島大学医学部卒業。総合診療内科勤務を経て、美容医療の第一線で活躍している先生方に師事。美容の知見やスキルを習得したのち、2023年YAYOI CLINIC(ヤヨイクリニック)院長に就任。得意施術はボトックスやヒアルロン酸注入、カスタマイズたるみ治療など。丁寧な診察と痛みに配慮したナチュラルな施術がモットー。
ミラノリピールの値段は、クリニックや施術部位によってさまざま。ミラノリピールの施術を検討する中で、価格の相場や効果が気になる方も多いでしょう。そこで今回は、ミラノリピールの基本情報を、美容医療初心者の方にも分かりやすく解説します。ミラノリピールの効果を引き出すヒントもまとめました。肌への負担を軽減したピーリングで、美肌を目指しませんか?
ミラノリピールとは?基礎知識と特徴
まずは、ミラノリピールについての基礎知識と特徴を紹介します。ミラノリピールの施術内容や従来のピーリングとの違い、期待される効果についてチェックしていきましょう。
■ミラノリピールの定義と施術内容
ミラノリピールは、酸が配合された薬剤を用いて古い角質を剥がし、ターンオーバーを促す治療です。薬剤に含まれる酸は、トリクロロ酢酸・サリチル酸・タルトル酸・ラクトビオン酸・クエン酸の5種類。とくにトリクロロ酢酸の濃度が高い点が特徴です。
施術内容としては、ピーリング剤を肌に塗布し、マッサージにより肌内部へ浸透させます。マッサージ終了からおよそ5分後に、薬剤を拭き取って完了です。施術時間は20~30分ほどです。
■従来のピーリングとの違い
従来のピーリングとの大きな違いは、ミラノリピールが痛みに配慮された施術である点です。刺激が少なく肌への負担が軽い特徴があります。さらに、トリクロロ酢酸を高配合することで、高い浸透力を実現。肌の再生をより効果的に促します。
■ミラノリピールの主な効果と適応症
ミラノリピールでは、シミやくすみ、ニキビ痕や色素沈着、毛穴の開きなど、さまざまな肌トラブルの改善が期待されています。また、ピーリング剤にはアルギニンやスクワランなど保湿成分が含まれるため、弾力のあるハリ肌を目指せるでしょう。
さらに、顔だけでなく、デコルテやボディにも施術可能なため、肌のザラつきや黒ずみでお悩みの方にもおすすめです。
ミラノリピールの値段はどのくらい?料金相場と費用の内訳
次に、ミラノリピールの気になる値段について解説します。料金相場と併せて、ミラノリピールの値段を左右するポイントについても深掘りしてきましょう。
■全国の美容クリニックにおけるミラノリピールの値段の相場
美容クリニックでミラノリピールを受ける際の値段は、顔全体の施術1回あたり、10,000~20,000円前後が相場です。クリニックや施術部位によって金額は異なるものの、レーザーやポテンツァなどのメニューに比べ、比較的リーズナブルなことから、美容医療初心者でも受けやすい治療といえるでしょう。
■ミラノリピールの値段に影響する要因
ミラノリピールの値段は、施術部位によって異なります。ミラノリピールには、成分濃度の異なるフェイス用とボディ用の2種類があり、顔やデコルテ、脇、肘、膝など体のさまざまなパーツで施術可能です。クリニックによっては、複数のパーツがセットになっていることもあるでしょう。また、複数回コースが用意された施設もあります。複数回コースでは、1回の施術料金が単発よりも抑えられることが一般的です。
■ミラノリピールは保険適応外の自由診療
ミラノリピールの治療は国内未承認の医薬品あるいは医療機器を用います。国内で承認されている同一の成分や性能のある医薬品はありません。そのためミラノリピールは、保険適応外の自由診療となります。公的な医療保険を使用できないため、治療費は全額お客様負担です。また自由診療の場合、施術料金はクリニックの裁量で決まります。そのため、ミラノリピールの値段も、クリニックによって異なるのです。
ミラノリピールをより効果的にするコツ
続いて、ミラノリピールの効果的な利用方法をチェックしていきましょう。美肌を目指すうえで重要な要素となるミラノリピールですが、やりすぎは逆効果になることも。「効果なしだったな……」と感じないためにも、適した治療と施術後の過ごし方が重要です。
■適切な施術間隔とコース設定
治療内容によって異なりますが、ミラノリピールの施術間隔は、2~3週間に一度を目安としましょう。また、3~10回ほど継続して治療を受けると効果的。1回のみの施術でも問題ありませんが、複数回のコース設定があるなら、ミラノリピールの施術にかかる値段が軽減される可能性があります。3回や5回など、コース設定があるかどうか確認しておくと良いでしょう。
■相性の良いスキンケア製品の選び方
ミラノリピールの施術を受けた後のセルフケアも重要です。施術後の肌はできるだけ刺激に配慮されたスキンケア製品で保湿する必要があります。アルコール不使用などやさしい使用感の保湿剤をチョイスしましょう。また、ミラノリピール施術後一週間ほどは、ハイドロキノンやレチノイン酸配合のアイテムの使用を避けてください。加えて、紫外線吸収剤が含まれていない日焼け止めを塗り、紫外線対策を行いましょう。
■生活習慣の見直しと効果の持続方法
ミラノリピールの効果をより持続させるには、治療後の生活習慣も無視できません。ミラノリピールは、肌のターンオーバーを活性化します。とはいえ、施術後の生活習慣が乱れることにより、肌のターンオーバーが上手くいかなくなることもあるでしょう。睡眠や食事の質を意識することが大切です。
ミラノリピールと他の美容治療を比較!
ここからは、ミラノリピールと他の美容治療の違いや併用効果について解説します。
■レーザー治療との違いと選ぶ基準
レーザーによる治療は、個人差はあるものの、痛みを感じやすい点がネックでしょう。一方、ミラノリピールは、痛みに配慮された施術です。そのため、麻酔を使用せず治療を受けられることがほとんど。よって、施術の痛みや麻酔の使用に不安がある方には、ミラノリピールがおすすめです。
■ダーマペン4との併用効果
ミラノリピールは、ダーマペン4との併用で、効果がより期待できます。ダーマペン4は、微細な針で皮膚に小さな穴を開け、傷を治そうとする回復力を引き出すことで美肌を目指す治療です。そのため、ミラノリピールとダーマペン4の併用で、薬剤が効率的に浸透しやすくなり、それぞれ単体の治療と比較して、より一層肌悩みにアプローチできます。
■ホームケア製品との使い分けのポイント
ホームケアとして市販のピーリングアイテムを使っている方もいるでしょう。ただし、ミラノリピールの施術から1週間前後は、市販のピーリング剤の使用は避けたほうがベターです。1週間経過した後に、ホームケアを行う場合も、肌の調子を見ながら慎重に判断する必要があります。
また、ミラノリピールを個人輸入できる通販などで購入し、セルフケアに使うことを検討中の方もいるかもしれません。しかし、適切な使用方法を把握していない状態でミラノリピールを施すと、肌トラブルの発生や悪化につながりかねません。セルフケアでなく医療機関でミラノピールを行うことをおすすめします。
■おわりに
ミラノリピールの値段は、クリニックや治療内容によって異なりますが、顔全体の施術1回あたり10,000~20,000円ほどが相場です。保険適応外であるものの、比較的リーズナブルなため、施術による刺激の少なさと併せて、美容医療に不慣れなお客様でも治療を受けやすいのが魅力です。施術後は適したスキンケアや生活習慣を意識して、ミラノリピールの効果を持続しましょう。
広島の美容皮膚科・美容内科・美容外科・アートメイク YAYOI CLINIC(ヤヨイクリニック)では、お肌、お身体、お顔のお悩み別に治療法をご紹介しています。
皆さまにより良い選択肢をご提案できますよう一人ひとりのお肌の状態を見極め、治療期間やご予算、ダウンタイムの許容範囲などご希望に合わせた治療方針を立案していく考えです。
お悩みのある方は、まずはカウンセリングにお越しください。
【治療の内容】ケミカルピーリング
【当院採用薬剤】ミラノリピールミラノリピール
【治療期間および回数】2~3週間に1回、計3~10回程度
【費用】
・顔、手、首のうち1部位:1回 ¥21,780
・首とデコルテ(ミラノリピールのみ):1回 ¥43,560
・背中(ミラノリピールのみ):1回 ¥43,560
【リスク・副作用等】痛み、赤み、かさぶた、一時的なニキビの悪化など
【未承認医薬品等であることについて】
・ミラノリピールの治療には、国内未承認医薬品または医療機器を用いた施術が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、当クリニックの医師の判断のもと、個人輸入手続きを行ったものです。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参照ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品はありません。
・重大なリスク・副作用などが明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
【治療の内容】マイクロニードル治療
【当院採用機器】ダーマペン4
【治療期間および回数】2~8週間に1回、計3~5回程度 ※治療間隔は個人差があります。
【費用】
・ベルベットスキン:1回 ¥36,800
・美容液(ベネブ):1回 ¥31,800
【リスク・副作用等】赤み、皮むけ、内出血、腫れなど
【使用機器について】
・ダーマペン4の治療には、国内未承認医薬品または医療機器を用いた施術が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、当クリニックの医師の判断のもと、PRSS.Japan株式会社より個人購入手続きを行ったものです。
・同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報。以下の認証を取得しています。
-ISO13485 CE規格
・重大なリスク・副作用などが明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。